17. まさかのストライキ?!

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11月8日、今日はいよいよこの旅の終盤のハイライト、氷河を見るためにエルカラファテに飛ぶ日。ユニクロのライトダウンもわざわざ日本から持ってきて準備万端!!

目覚めと共に素晴らしい庭の景色を見る贅沢な朝も今日で最後。何度見ても飽きることない風景。タローとの最後の逢瀬も出来たが、二度と会うことは叶わないと思うとちょっぴり涙目。

タローも別れを感じているのかなんとなく悲しげ…
タロー、ありがとうね。君のお陰でここの滞在が何倍も素晴らしいものになったよ~。

約束の時間ぴったり11時半にタクシーがやって来た。ここでもまたオンタイム!!南米時間てホントに存在するのかなぁ。すこぶる順調な滑り出しでアエロパルケ(ホルヘ ニューベリー)空港に向かう。アエロパルケ空港はここから車で1時間ほどの場所にある。
途中、海が左手に見えてきた。ドライバーのおじさんに聞くと、破顔一笑、嬉しそうな顔で
「海じゃないよ。これは川だよ。ラプラタ川!」
「えーーーー!!!こんなに大きいのに川???」
とびっくりするポコ&タクを見ておじさん更に嬉しそうに大笑いしてた。対岸は全く見えず、水面も穏やかに波打ってるのでてっきり海かと思ったよ。空といい、草原といい、またもやスケールの大きさに驚かされる。

12時半、エセイサ空港に着くと何やら人だかりが。

機材、マイクを持った報道陣も大勢いたので、誰か有名人でも来るのかなぁ、だれだろ?楽しみだなぁ。
と、相変わらず呑気なポコ&タクだったが…

ん?おかしいぞ?
チェックインカウンターが閉まってる。自動チェックイン機も受付てくれない。
ここでようやくただならぬ気配を感じるポコ&タク。フライト情報ボードを確認すると、キャンセル便は多数あるものの、ポコたちの便はオンタイムの表示。ちょっと安心したが、チェックインできないので途方に暮れる。しかし周りに立っている職員の人達はスペイン語しか通じないみたい。意を決して知ってる限りのスペイン語で尋ねてみると、どうやらアルゼンチン航空は誰も働いてなくて、いつ仕事を開始するかわからない…と言ってた…と思う(^_^;) え?これってまさかのストライキ?でもポコたちの便はオンタイムになってるよ。まだ微かな望みを抱きながらウロウロしてたら、インフォーメーション発見。そこのお兄さんは英語OK。(とはいえ、ポコ&タクの英語もスペイン語よりはましというだけだが…)やはりストライキでいつ解除されるかわからない、ポコたちの便もそのうちキャンセルの表示がされるはず、と希望を打ち砕く悲しいお言葉。

ごった返し
でもみんな静かにおとなしく再開を待ってるの

まだあきらめきれないポコ&タクは頼みのSさんに連絡してみることにした。空港内電話サービスカウンターでSさんに電話するが、会議中で繋がらず。メッセージを残し、もしかしてストが早く終わるのではという淡い期待を持ちながら2階のカフェでひと休み。不思議なもので眼下のラプラタ川が先ほどとは打って変わって物悲しく見える。

そうこうするうちにSさんから連絡が入る。Sさんによると、やはりポコたちの出発までにストが終わる見込みはなく、チケットの払い戻しは不可、1か月以内に他の便に変更は可能。明朝一番の4:40発は満席で、唯一6時台に空席があるとのこと。ただこの便だと予約していた氷河クルーズには間に合わなくて 徒歩での見学のみになる。 1〜2分二人とも無言で考えた末、今回は残念だが泣く泣くエルカラファテ行きを断念することにした。すぐさまSさんが手際よくホテル、氷河ツアーの会社にキャンセルの連絡を入れてくれた。その間ポコとタクは今日宿泊するホテルをbooking.comで探し、Sさんお薦めのホテルの最後の1部屋をゲット。Sさん、本当に本当にお世話かけました。言葉で言い表せないほど感謝してます。

準備編で書いたように、飛行機代やホテル代など被った損害は全てカードに付帯されている海外旅行傷害保険で賄えるとこの時までは思ってたんだよね。ところが、全額補償ではなく一人3万円の限度額までしか補償してもらえないと、帰国後判明。二人で15万円の損害のところ6万円だけ返ってきたから、まあ、よしとするか。

今まで順調すぎる程の旅程だったツケがここでドーンと来てしまったのね(泣)
まあ、気を取り直してブエノスを堪能しよう!
正に【禍福は糾える縄の如し‼】
出国前に候補に挙げながらも値段が高くてあきらめた「Emperador Hotel」が、なんと当日故のディスカウント価格で出てたんだよね!コーナースイートルームが1泊30,000円/1部屋。ブエノスに足留めされなきゃ泊まれなかった。驚いたことにNHKも映るんだよ。日本の政府関係者もよく利用するらしい。

大理石のバスルーム

ディナーはSさんおススメの「El Mirasol(エル ミラソル)」へ。ブエノスアイレスで開催されたIOC総会で東京がオリンピック開催地に選ばれた直後、オリンピック招致団が打ち上げを行ったお店だそうだ。「お・も・て・な・し」のプレゼンが話題になったあの総会ね。エンペラドールホテルから歩いて5分。まだ8時過ぎだったので予約なしでもなんとか入れた。込み合う9時頃だと予約しておかないと無理みたい。

Bife de Lomo(ヒレ)のハーフ
それでも300g!

Tira de asado(骨付きばら肉)

気軽に頼んだフライドポテトの量が半端ない!!!

隣のテーブルのお兄さんは長さ25㎝厚さ5㎝くらいの巨大なステーキを、壁際の老夫婦ですらハーフじゃなくて700gはあろうかと思われるステーキを一人一枚ずつ食べてるよ!!
恐れ入りました。

超満腹になったところで、ホテルに戻って部屋からの夜景。直ぐそばのレティーロ駅の向こう側はスラム街だそうだ。駅を挟んで全く異なる街の様相があるらしい。翌朝見ると、駅向こうにはペルーのスラム街と同じくコンテナのような家が立ち並んでた。

翌朝の風景
レティーロ駅
同じく翌朝の風景

明日は気を取り直してパレルモ地区に遊びに行こう!

おやすみなさーい。

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