5.太陽と砂漠の町イカ 〜サンドバギーとサンドボードに大興奮〜

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10月26日、5時半起床。明日にはまたこのホテルに戻ってくるが、一旦チェックアウト。フロントに荷物を預かってもらうよう依頼。ポコのスペイン語が通じたよー!!今日のフロントはYasuo。お父さんが日本人の日系二世だって。なんか親近感わくなぁ。
Tさんのお迎えで6時半にホテル出発。タクシーでバスターミナルへ。

このバスに乗ります

7時半に出発して4時間のバス旅行。バスは安全で安心して乗れる「Cruz del Sur 」。Tさんが事前に予約してくれてたのでただ乗るのみ。乗るときにはパスポートのチェックも。座席は飛行機のビジネスクラス並に広い。枕やブランケットも用意されてる。座席ごとの個人ディスプレイもあって、ポコは子供向けアニメ映画「パトパトガンソ」を見たよ。ポコにちょうどいいくらいのスペイン語。(といっても時々わかる言葉がでてくる程度だけどね(^_^;))途中飲み物とパンのサービスもあり。

楽ちん、リラーックス
166㎝のポコの脚がやっと届くくらい広いの
綺麗だよ~

バスは土漠地帯をひたすら走行。なんと土漠はチリまで 5000キロも続く。フジモリ大統領時代に水を引くインフラ整備ができ住宅地が広がったそうだ。リマ中心部から1時間~1時間半頃に急に綺麗な別荘地が現れる。途中、人が住んでる気配がない小さな小屋を多く見かけた。土地所有権を獲得するための方策で、バックにはマフィアがいるのではとのこと。まるで戦後すぐの日本みたい。別荘地と小屋、ここにも光と陰が垣間見える。

こんな土漠がずーっと続く
遠くに見えるのが小さな小屋

最初の停車地パラカスを過ぎた辺りから青空が広がってきた。リマは1年を通じて殆ど曇り。太陽を求めるリマの人たちのいいリゾート地なんだろうな。

ここからリトルガラパゴス「バジェスタス島」に行ける

12時半、イカに到着。Tさんの友人のチャン博士が出迎えてくれて、そのままランチへ。
ここでも香草たっぷりのセビーチャ。しかも山盛りの生タマネギ。タクは涙目になりながら、チャン博士に申し訳ないと頑張ってた。どれだけ苦手かポコは知っている。よーがんばった。とにかく一品ごとの量が半端なく多い。きっとパラジェバール(持ち帰り)を見越しての分量かも。

チャン博士と別れてワカチナのホテル「Hotel El Huacachenero(ホテル エル フアカチネロ)」へ。ワカチナには人工だけどオアシスがあって、砂漠に囲まれたこじんまりとした小さな町。ここでサンドバギーの現地ツアーに参加する予定。
ホテルもこじんまりとしたアットホームな感じの所。ところが、何故か私たち二人の部屋よりTさんひとりの部屋の方が大きい。ベッドも同じサイズがひとつのみ。Tさんがフロントのお兄さんにかけあってくれるが、なかなか了承しない。スペイン語で喧々諤々やり取りがあった後、別の大きめの部屋のツインに替えてくれた。やっぱりおとなしく黙ってったらダメなんだねぇ。しっかり自己主張しないと要求は通らないんだね。

やっと部屋でくつろげると思いきや、タクのお腹が大変なことになってきた。何度も何度もトイレに駆け込む。昨夜、今朝と飲んだ正露丸は全く効いてないみたい。Tさんがお友達に聞いてくれた薬名「Loperamida」を紙に書いてもらって近くの薬局に買いに行く。こちらでは処方箋なくても買えるんだ。しかもばら売りしてくれる。マチュピチュ、クスコに行くときのための高山病の薬「
Sorojchi Pills」4錠も併せて購入。

タクはとてもサンドバギーツアーには行けないと言うので、ポコとTさんふたりで参加することにした。ツアーはホテルのフロントで申し込める。4時からの夕日が見られるツアーをチョイス。

ホテルの人に案内されてツアー事務所に。そこからバギーのあるところまで歩いて砂山を登る。思った以上に砂の上を歩くのは大変。バギーに着いた頃には疲労困憊。短い距離なのに…

ホテル エル フアカチネロ



疲れで写真もブレブレ

バギーに乗ってスタンバイしてたらもう一人日本人が来ると言われた。キャンセルできてないだけかと思ってたら、なんと!タクが現れた!!!!
タクによると私たちが出発した後、出尽くしたのか薬が効いたのか、なんとか行けるぞと意を決したそうだ。フロントの人も「お前、本当にお腹大丈夫か!?」と相当驚いて心配してくれたようだが、すぐに連絡を取ってくれて、そのまま彼に連れられ砂漠の入り口へ。そこから心臓バクバクになりながら登って来たそうだ。ポコの細い目がまん丸になってたって?あーた、そりゃ驚くわ。ガタゴトバギーに乗ってもしもの粗相があったらどうするの??もしもの時は砂をほるのか?いろんなことが頭の中をよぎったが、まあ来ちゃったんだから一緒に楽しもう♪

ということで、めでたく3人でバギーツアー開始。30人くらいの相乗り。
いきなりバギー疾走!凄い、凄すぎる!
かなりのスピードで急な坂道を縦横無尽に駆け下りる。途中からは放心状態。他の乗客はよく知っているのか、自撮り棒持参で疾走の様子をビデオに撮影してた。うちはタクの手を自撮り棒代わりでなんとか撮影。後で見ると「お~!うそっ!ここぉ⤴ひゃあ~」と少年に戻ったかのようなタクの声。リポートはなくともしっかりその場の雰囲気が伝わってくる。手負いのドタ参でもいい仕事するねぇ。

ここをバギーが駆け回る!
一台見えるかな?
タイヤ痕がくっきり!

高台で休憩。ここで景色を楽しんだり、撮影したり。

爆走バギーに耐えきったタク!

ドライバーのおじさんに聞いたら登っていいって。この後他の人たちも登ってたよ。

そして再び爆走。停まったところでサンドボードが出てきた。上級者は立って乗るらしいが、我々ツーリストは腹ばいでボードに乗る。
それでも……こ、ここ?おそらく30度くらいの斜面なんだろうけど、上から見たら直角に見える!!尻込みしてたらTさんが平然と滑り降りてるではないか!私たちより6歳も上なのに(失礼!)よーし、いくぞー。ドライバーのおじさんに押されて滑り落ちる。はは、そんなに怖くない。意外と面白いぞ!でも、ひとりの女の子は坂の途中でひっくり返り横に転がってったから油断は禁物なんだろうな。

会心の滑りか…得意げなタク

最後にバギーで夕日の見える丘に。美しすぎる…

夕日とTさん
夕日とタク
夕日とポコ

感動、大満足のサンドバギーツアーを終えてホテルに着くやいなや、タクがトイレに駆け込む。ホテルに帰り着いた途端にモヨオシタんだって。ツアー中はその気配は微塵もなかったんだって。恐るべき精神力!!

お腹すかないので夕飯はなし。タクは違う意味で夕飯抜き。これだけトイレを往復してるけど、全く腹痛はないらしい。それがせめてもの救いだねぇ。

その後シャワーを浴びている時に一大事が。ポコが頭も体も泡だらけで後は流すだけ、の時にピタっとお湯がでなくなった。というか水がでない。泡ポコがタクにSOS。タクがフロントに駆け込んでくれた。どうやらこの宿泊棟の水道管が壊れたらしい。向かいの棟は大丈夫なので部屋を移ってくれと。そうだよね、トイレの水もでないなんてシャワー以上の緊急事態。ここから大移動。といっても歩いてすぐなんだけど…なんせ泡ポコなんで、誰もいないのを見計らってバスタオル姿のポコが駆け抜ける。その後タクが荷物を持って追いかける。新しい部屋の鍵を開けてびっくり。なんとスイートルーム♥キングサイズベッドに大きなシャワールーム。二度も部屋を変わってその度にグレードアップ。まるでわらしべ長者。手負いのタク、ここでもいい仕事してくれたねぇ。ちゃんと英語が通じたねぇ。追い込まれると強いねぇ。

かくしてポコ&タクの長ーい一日が終わった。めでたしめでたし。

(写真は翌朝撮った物だけど)
向かって左の棟から右の棟へ大移動
泡ポコには遠かった…

明日はリマに帰る前にナスカ遊覧飛行へ

おやすみなさーい。

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