←11.イグアスの滝(アルゼンチン側)
13. ブエノスアイレス(二階建てバス、カミニート、コロン劇場)→
11月3日、今日はブラジル側のイグアスの滝を観て更にヘリコプターで空から滝を眺め、その後ブエノスアイレスに飛ぶという強行軍の日。
8時にホテル出発。ベルモントホテルは国立公園の中に建っているので、宿泊者の特権で一般観光客が来る9時前に歩いて滝を鑑賞できる。ほぼ人はいなくて貸し切り状態。このホテルではフルムーンツアーと言って満月の夜にのみ開催される夜の鑑賞ツアーがある。あいにく満月の期間ではなかったので叶わなかったが、運がよければ見られると言う「ムーンレインボー」を見てみたかったなぁ。
5分も歩くとそこには壮大な風景が。
もの凄い水しぶきにレインコート着用、スマホはチャック付き収納袋に入れて撮影。だから写真に紗がかかってるの。
こんなに直ぐ側まで近寄れるの。
水もしたたるタク…
昨日の「悪魔の喉笛」写真のリベンジ。
片手しか挙げてはいけません。
1時間半程散策した後ホテルに戻る。帰り道で大勢の一般観光客とすれ違い、改めてベルモントホテル泊の特権に感謝!
朝食後ホテルの塔に登り、再び滝を観る。
昔のベルモントホテルやイグアスの写真が飾られていて中々興味深かった。
空が広くて丸い。地球は丸いんだと実感できるような空!!!
荷物をホテルに預けてヘリコプター乗り場へ。シャトルバスでゲートに出たら歩いて直ぐの場所にある。
イグアスの滝とイタイプダムの両方を見られないかと聞いてみたが、イグアスの滝のみはひとり10分で約13,000円、両方だと35分で約13万円と言われ、流石に断念。イグアスの滝コースを頼んだ。
ここにもこんなポスターが!
ほんとにジャガーがこの辺りにいるんだね!
このヘリコプターに4人で乗る。
受付順では一人目で乗り込むはずが、まだお腹が100%回復してないタクがトイレに行っている間に3人目の搭乗となってしまった。写真担当のポコが窓際に座れず、殆どタクのビデオしかなくて…本当はもっと雄大で迫力満点だったの(>o<)
上空からのイグアスはまた格別!上空から見るとジャングルの中に滝が位置することがよくわかる。ヘリからの眺めを見て思ったのは、イグアスの滝は①アルゼンチン側、②ブラジル側、③ヘリコプター遊覧の順番が理想的かな。
イグアスの滝はアルゼンチン側に80%、ブラジル側に20%ある。アルゼンチン側は上から滝を間近で見下ろし、ブラジル側は下から全体の滝を見上げる感じ。それぞれに異なる顔を見せてくれる。
因みに世界三大瀑布は「ナイアガラの滝」「ビクトリアの滝」「イグアスの滝」だが、三つを比較すると最大落差は順番に51m、108m、82m。幅は1203m、1708m、4000m。イグアスの滝の壮大さがよくわかるでしょ?
米国元大統領ルーズベルト夫人がイグアスの滝を見て「かわいそうなナイアガラよ」と言った話は有名だが、この数字を見るとうなずける。
日本だったら安全対策で滝の周りには頑丈な柵を張り巡らして遠くからしか見られないだろうし、監視員もたくさん配置されてることだろう。ここでは何があっても全て自己責任、しかし自然のありのままの環境を体感できるダイナミックさを存分に味わえた。そんなイグアス2日間だった。
ホテルに戻りロビーでポコはしばし爆睡。いつの間にかどこでもいつでも眠れる体質になってたみたい(^_^;)
ゲート前にタクシーを呼んでもらってアルゼンチンのプエルトイグアス空港へ向かう。
次の訪問国アルゼンチンでは、タクによると、旅行出発前の8月末に中央銀行が政策金利を15%引き上げ年60%に。また為替は1ドル=20ARS(アルゼンチンペソ)から40ARSを突破し、年初来の下落率は50%を超えたそうだ。???ポコ用にかみ砕いてもらうと、銀行からお金を借りるときは金利が60%以上になり、またお金の価値は半分になったということらしい。(なるほど!それは大事だ!)物価上昇に歯止めがかからず、国民の不満は高まり混乱はさらに深まるだろうという情報が流れていた。ネットには、
“アルゼンチンは昼間から強盗が街中に現れ銃で脅され現金を奪われる”
“携帯電話や財布を街中で出したらすぐに取られる”
“海外からの旅行者がバッグを奪われ、奪い返そうとして殺された”
等々、経済破綻して国内は混乱し犯罪があちこちで頻発しているという恐ろしい記事ばかり。
ポコ&タクは、“取らせ金”を胸ポケットに入れ、もし強盗に襲われたら、両手を挙げたままそのお金を強盗に取ってもらい抵抗はしない。またバッグを奪われても決して抵抗したり追いかけたりしないということを確認しあった。最悪、命だけは守るという覚悟でアルゼンチンに向かう。
アルゼンチンの入国審査では再び50分待ちの大渋滞。
おまけに雲行きが怪しくなったと思ったら、突然土砂降りの雨に。嵐のような天候の中、2時間近くかけて空港に到着。
やはりここでもザ・南米!ドライバーのおじさんはポコに自分のジャンパーを頭から被せてくれて、ポコの荷物を持って空港入り口まで連れて行ってくれた。タクは雨に濡れながら自分の荷物を持って入り口に走る。ほんと自分が女性だったことを思い出させてくれる国々だわ。おじさんはスーツケースも雨の中一生懸命運んでくれて、タクは乗るときに約束した55ドルじゃなくて60ドル支払ってくれてた。
プエルトイグアス空港もフォスドイグアス空港と同じくらい小さな空港。
チェックインの際、大きい方のスーツケースが2キロオーバーで(悔しいっ!)$18支払う羽目になってしまった。しかもシステムが停止しているのでカードは使えないと言われ、やむなく現金払い。
空港内のカフェで軽食を食べたが、リマ空港の方が圧倒的に美味しかったなぁ。
約2時間程のフライトでブエノスアイレスへ。着陸と同時に拍手がわき起こり、びっくり!これまた南米チックで楽しい♪
ブエノスにはなんと、タクの友人のSさんがたまたま赴任中で、空港まで迎えに来てくれてた。まずはホテルにチェックインするためにタクシーに乗車。Sさんはタクシーのドライバーには流暢なスペイン語で指示を、私たちにはもちろん流暢な日本語で街の案内をしてくれてた。それを聞いていたドライバーが少し日本語がわかるらしく、Sさんの案内が素晴らしく適切なので「君は立派なポルテーニョ(ブエノスっ子)だ!」と。
車中からのブエノスはパリのような、いや、道路が広いのでパリを更に豊かにしたような街並みだった。想像以上の美しさに感動!汚れやゴミやいろんな事を覆い隠す夜は特に美しいらしい。
今夜からMelia Buenos Aires Hotel(メリア ブエノスアイレス ホテル)に3泊。五つ星の割にお値段が安かったので選んだんだけど、やっぱりお値段通りだった。決して悪くはないけど良くもない(^_^;) ただ、ショッピング街のフロリダ通りやサンマルティン広場に近く、ロケーションはとてもいいので、あちこち行くには便利なホテルかも。
メリア ブエノスアイレス ホテル
こじんまりして…決して悪くはないんだけど…(1泊約22,000円/1部屋)
チェックイン後にSさんがプエルトマデーロの「Cabana Las Lilas(カバーニャ ラス リラス)」に案内してくれた。赤レンガ倉庫のような、運河沿いのかつての港の倉庫街が再開発されたエリアにあるとても素敵な雰囲気のお店。
こちらの夕食タイムは10時頃がピークらしく、11時前に入店しても沢山の人で賑わってた。
アルゼンチンと言えば牛肉、牛肉と言えばポコ。わくわく♥♥♥三乗。
Cabana Las Lilasの入り口
右はアルゼンチン風ソーセージのチョリソ。日本で食べるチョリソとは違って全く辛くない。
左は一度食べてみたかったモルシージャ(血のソーセージ)
これは一度でいいかも…(^_^;)
待望のステーキ♥♥♥
「Bife de chorizo」と「Ojo de bife」
焼き加減はいずれもミディアムレアで。 ステーキは、基本的に塩しかかかっていないので、お好みで胡椒やハーブ入りソース(Chimichurii やSalsa Criolla)をかけて楽しむそうだ。大きいのでみんなでシェア。
柔らかくて香ばしくてぎゅっと旨みが詰まってる。
この二つの名前を忘れないようにしなくては。
Sさんオススメ、左上のアメリケーヌというジェラードが最高に美味しかったなぁ!
食後の小さなお茶菓子もお洒落。
味、量、雰囲気、全てに大満足のブエノス最初のディナーを終え、ホテルに戻ったのは日付も変わった午前2時半。当然ながら爆睡のポコ&タク。
明日はカミニート観光とコロン劇場でオペラ鑑賞。
おやすみなさーい。
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