9.クスコ 2つの文化が融合する街

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10月30日、6時45分起床。今日もポコは高山病の薬を飲む。なんてたって今日のクスコは標高3400m。
8時にはタクシーでクスコに向けて出発。優しくてとても感じのいいドライバーで、ポコのつたないスペイン語にも丁寧に受け答えしてくれる。3人子どもがいて、末っ子はまだ2歳だそうだ。

BGMにはケーナの曲を流してくれてた。ぴったり!
ウルバンバを通り過ぎる。
日本と同じような瓦屋根

9時45分、クスコのアルマス広場前に到着。ゆったりと素晴らしい広場。赤煉瓦色で統一されている町並みが美しい。
流石に標高3400m。ちょっと動くと息が苦しいというか身体が動かないという感じで、二人と
もゆっくりゆっくり歩く事を心がけた。

アルマス広場
山手の方まで赤煉瓦色が広がる

荷物を預けるところがないので、ここでもひとり荷物を背負って腹負ってくれるタク。

朝食&トイレのため、マクドナルドへ。まだここしか開いてなかったの。
パン生地はぱさついてて、出来上がりは遅い。どうやらマックの味は万国共通ではないみたい。

広場の目の前に建つカテドラル

カテドラル、宗教美術博物館、サン・ブラス教会、サン・クリストバル教会が見学できる周遊券を30ソレスで買う。2つ以上行ったらお得。

カテドラルでは黄金に輝く装飾、ふんだんに銀を使った祭壇に目を奪われた。中は撮影禁止のため写真掲載できないのが残念。

ラ・コンパーニア・デ・ヘスス教会

ロレト通り。
京都の路地を彷彿とさせる。

皆さんもよく耳にするであろう「カミソリの刃も通さない」石組み。
12画の石。
凄い技術だ!

宗教美術博物館の中庭しばし休憩

タクのお兄さんからアルパカ人形を3つ頼まれていたので、探しにでかけた。「アルマス広場の真ん前にある大きな土産物屋にあるはずだからすぐわかるよ」と言われていたが、ないっ!土産物屋がないっ!広場の周りを2周してみたが、やはりないっ!仕方がないのであちこちのお店をのぞくことにした。5軒ほど回ったが、大きすぎたりいかにもアクリルっぽかったり。あきらめかけてここが最後と路地裏ビルの薄暗い半地下のお店に入ってみたら、「あった~~!!!」しかも残りちょうど3個。そのうちの1個は茶色い毛が混じっててちょっと残念だったけどお買い上げ。でも、この後クスコ空港のお店で思い描いてたアルパカ君が売られてたの。こんなに歩き回ったのにショック!買い直して6個のアルパカ君にスーツケースを占領される訳にもいかず、1個だけ買い足すことにした。そんなこんなでクスコ滞在6時間中2時間をアルパカ君探しに費やす羽目になってしまったが、ミッションのお陰であちこち歩き回れて、それはそれで面白かった。その間に我々のお土産も買うことができたしね。

そのうち一軒のお店で、この近くで美味しいレストランは?と尋ね、「Chicha(チチャ)」を教えてもらう。

タクのお腹もマチュピチュパワーのお陰か、元通りとは言わないまでも普通の食生活ができるくらいには回復してきた。

この建物の2階。アルマス広場から数分。帰国後知ったのだが、ここはペルー料理の鉄人と言われるガストン・アクリオ氏のお店なんだそうだ。
道理で大満足したはず。

ほぼ満席。運良く二人座れた。
Free Wifiを使いたいと言うと、パスワードを書いた紙切れを渡してくれる。

好物になったロモサルタード
ラザニア
水餃子みたい

その名の通りチョコで作られたドームが運ばれてきた。温かい何かを上から掛けた。その瞬間、ふわーっとドームが崩れてご覧の通り。一瞬の衝撃の出来事だった。ビデオで撮りたかったなぁ。

夕暮れ時や夜のクスコも幻想的で素晴らしいらしいが、クスコ泊は高山病になりやすいと聞いたので、あきらめて夕方の飛行機でリマに帰る予定を組んだ。4時過ぎにタクシーで空港に向かう。アルマス広場前にいたタクシーと値段交渉。20ソレスを15ソレスに値切って乗車。これが高いか安いかわからないけど、ちょっとでも安くなると快感(笑)よく考えれば日本円にして150円程安くなっただけなんだよね。

チェックインに並んでたら、なんと往きのペルーレイルで同席だったスーザン&ライアンに再び遭遇!しかも同じ便でリマに飛ぶらしい。よっぽど縁があるんだなぁ。

18時11分定刻に出発。座席は並びで前方に取っていたはずなのに、何故か後方の前後。日本人ツアー客と一塊になってた。ポコの隣の女性は既に50カ国もの国を旅してる人。
「友人にも、子供達にも告げずに黙って旅に出る。若いときはフリーで、今は一人でツアーに申し込む。友達と一緒だと何かと面倒なので、行きたい時に行きたい所に行く。だからバラマキ土産もなし。自分への土産もなし。昔はラクダの木彫り人形とか買ってたのよねぇ、あはは。今じゃ邪魔くさいだけになってるわ。」
「……私、アルパカ人形しっかり買ってしまいました…。」
「あははははは」
と、旅の達人との会話を楽しみながらあっという間にリマ到着。

幸い二人とも高山病にならずリマに帰って来ることができた。なにがよかったのか、参考までに思いつくことをあげてみる。
①徐々に滞在先の高度を上げて体を慣らした。(2000m→2400m→2800m→3400m)
②高山病の薬「Sorojchi Pills」を服用した。(ポコだけ)
③コカキャンディーを舐め、コカの葉を口に含み、コカ茶を飲んだ。
④夜中に発症することが多いのでクスコ泊をやめた。
⑤ゆっくりゆっくり深呼吸しながら歩いた。

空港内で安全だと言われるオフィシャルのグリーンタクシーを頼む。ホテルのあるサンイシドロ地区までの60ソレスを支払い乗車。

タクシーはいつもTさんと通る道と違い海岸線の道路を走っていく。その先には先日行った治安の悪いサンクリストバルの丘の十字架が輝いている。だんだんだんだん十字架が近づいてきて、これはもしかしたらあの丘に連れて行かれるんじゃなかろうか?とまたもや妄想劇場の始まり。恐る恐るドライバーに確かめるポコ。もうすぐだよって言われて直ぐ、サンイシドロの標識が見えてほっと笑顔になるポコ&タク。後日Tさんに聞くと、渋滞を避けて海岸線を走ることがあるらしい。全てが疑心暗鬼になってしまうのよねぇ。ごめんなさいドライバーさん。

帰ってきたー‼カントリークラブに。今回の部屋はグレードアップされてて、更にゴージャス♥
これで1部屋1泊24000円くらい。嘘のようでしょ?

既に8時半を過ぎていたので、夕食はルームサービスで。

海老のリゾット。
ここのお料理はどれも素晴らしい!

サーモンとアボカドのサンドイッチ。
文句なしに美味しい!

昨夜のオリャンタイタンボの悪夢から夢のホテルへ、殊更熟睡できそうだ。(実は昨夜も熟睡だったんだけどね(^_^;))

次はイグアスの滝を観るためにブラジルのフォスドイグアスへ

おやすみなさーい。

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