8.マチュピチュ遺跡 ~オリャンタイタンボへ

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10月29日、今日はいよいよ念願のマチュピチュ遺跡へ。朝もやの中の遺跡を見たくて早朝のバスに乗ることにした。朝ご飯は4時半に。宿泊客は誰もいなかったが、地下の食堂にはこの時間でもしっかり朝食が用意されていた。これがまた美味しい。昨夜の雑炊のお陰か、ちょと小康状態のタクも少しお腹に入れられた。が、遺跡の中にはトイレがないのよ。大丈夫か?!


やっぱりペルーの果物はサイコー!

ホテルに荷物を預けてチェックアウト。そうそう、ポコは高山病の薬も忘れずに服用。タクはコカキャンディーとコカの葉っぱで頑張るしかない。機内でも履いた着圧ソックスを着用して、小雨降る中バス停へ向かう。山には霧がかかっていて神秘的な風景に期待が膨らむ。


5時30分。既にバスを待つ長蛇の列。

100人以上は並んでる。出遅れたか…と思ったが、バスがどんどん来るので意外と早く乗れる。並んでる間に遺跡の入場券、バスチケット、パスポートのチェックに来る。とても手際がいい。バスもご覧の通り、綺麗。
ガイドブックにはペットボトル禁止と書いていたが、みんな持ってるよ。あれ~?大丈夫みたいだよ。こっそり持ってきてよかった~。

バスはジグザグのハイラムビンガムロードをどんどん上っていく。

遺跡入り口に着いたのは6時。ここでも既に長蛇の列ができてた。
右手の方で旗を持っている人がガイド。いろんな人がガイドはいらないかと声を掛けてくる。様子をみていると、なんだかガイドなしでも入れそうな雰囲気なので、ポコ&タクはそのまま入場。難なくパス出来た!

ガイドブックには「ペットボトル、食べ物は持ち込み禁止(水筒はOK)、ガイドを同伴しないと入場できない」と書いてあったが、実際は、ペットボトルOK、パンやバナナを食べている人多数。長時間歩き回るんだから、やっぱりエネルギー補給は必要だよね。ポコ&タクは何も食べ物を持ってこなかったから、飴を舐めてしのぐしかない。ペットボトルとバナナは必須だなぁ!但しゴミは全て持ち帰りましょうね!

また、前述の通りガイドなしでも普通に入れる。グループツアーに入ると、みんなにスピードを合わせないといけないのでかなり大変そう。顔を真っ赤にしてついて行っている外国のお年寄りもちらほら見かけたよ。2時間半から3時間で急いで回るので、高齢者にはきっと辛いマチュピチュ遺跡になるのでは?プライベートツアーでも気を遣うだろうし、英語もしくはスペイン語が堪能でなければ、言ってることも全部はわからないだろうし。特に歳を重ねた人には日本語のガイドブックを見ながらゆっくりマイペースで回ることを強く勧める。一方通行になってる道が多いので、道順を間違えるとウロウロすることになって効率よく回れないかもしれないが、それでも”ゆっくり”をお勧めしたい。

そしてもう一つ。遺跡は相当数の階段の上り下りがある。50歳以上の人は事前にアップダウン歩きの練習や階段登りのトレーニングを積んでから来たほうがよさそう。事前のトレーニングなしでマチュピチュ遺跡に臨んだポコ&タク。途中で腰が痛くなり休み休み歩くくらい大変だった。幸い思ったほど脚にダメージがこなかったのは、ポコは着圧ソックス、タクは膝を保護するスパッツを着用したお陰かもしれない。アラ還には何かしらの対策は必要だ!

レインコートよりポンチョが正解だったなぁ。
憔悴の身でも荷物は一手に。リュックを背負う(腹負う?)タク。

入ってすぐの貯蔵庫
結構急な斜面を直向きに登る
見張小屋を背に何故かポーズ?

降り続く雨の中、レインコートで見学に出発。

ところが下を見下ろすと、霧で何も見えないっ!長年楽しみにしてきたマチュピチュ見学なのに…と心底落胆してるタク。
ところが…

おっ、
おおおっ~
お~~~見えた~~!!!!!!

数分後、徐々に霧が晴れてきて遺跡が次第に顔を見せ始める。その神秘的な姿といったら…本当に神の力すら感じる光景が目の前に現れ出てきた。この光景を見るために午前の部を選び、早朝のバスに乗車したのよ、と得意げなポコ。でもがっかりしてるタクを前に内心はハラハラしてたの。

そこからはアップダウンの激しい遺跡内を日本から持ってきた日本語のガイドマップを手にゆっくりゆっくり二人で見て回る。詳しい説明はガイドブックを参照してもらった方がわかりやすいので、ここからは写真だけ載せることにする。

儀式の岩
アンデネス(段々畑)
まだ靄の中
市街地入り口
市街地に入ったところ
作業小屋
石切場
聖なる広場
3つの窓の神殿
主神殿
このくぼみにミイラや宝飾品を飾ったらしい
インティワタナ
絶好の撮影ポイントのはずが・・
農業試験場
リャマ君たち
観光のために連れてこられたらしく、本当はもっと涼しい高地にいるはず。
ここは彼らにとって暑いそうだ。かわいそ~、でもかわい~
聖なる岩
聖なる力が宿る?
ワイナピチュ登山口
この日午前中に登った人は残念ながら殆ど何も見えなかったらしい
3つの入り口の家
時空警察か、はたまたGメン75か
ちと怪しい・・・?(笑)
この時代に2階建ての家
2階建ての家内部
あちこちで修復作業が行われている
コンドルの神殿
上部は牢獄、下部は拷問部屋と言われている
コンドルの神殿の隣
こんな大きな岩を加工するなんて気の遠くなる話
ようやく雨が上がり、視界が明瞭になってきた


第1エリアから第5エリアまでは順調に見て回れたんだけど、この後どうやっても最後の第6エリアに行けない( ; ; )。監視員の女性に聞くと、一旦外に出て入り直せと。そこで外に出てから再び入場口に行くと
「再入場はできないよ。もう一回チケットを買ってきて」って。「えーっ!それならもういいや、帰る」と言ったら、なんと「じゃあ入っていいよ」とすんなりそのまま入れてくれた。

南米の教訓。<自己主張すべし!あきらめることなかれ!>

一旦退場し、再入場
第6エリア(マチュピチュの中心)へ
奥が王の別荘や王女の宮殿
この頃は汗ばむくらいの気温
同じサイズの石がぴったり組み合わされてる
一枚の岩で階段を作ってる
太陽の神殿と陵墓
マチュピチュで唯一の曲線をもつ神殿
王の別荘の中にある天体観測の石
王女の宮殿(?)
石の大きさが揃っていて、今までより綺麗に組まれている
帰る頃には晴れ渡り、アンデネス(段々畑)がくっきりと!

合計5時間の遺跡見学だった。最後の第6エリアでは相当ばてていたのか、写真も少なく王の別荘や水洗トイレも撮り忘れ。マチュピチュ遺跡の中心なのにね(^_^;)

でもでも、雨のマチュピチュ、霧のマチュビチュ、太陽のマチュピチュ、マチュピチュのいろんな顔を存分に堪能し、マチュピチュ遺跡を後にした。

左手奥がベルモンドサンクチュアリロッジ

遺跡入り口のすぐ脇にベルモンドサンクチュアリロッジがある。宿泊するにはお値段も半端なく、予約もなかなかできないらしい。一応ポコも試しにチェックしてみたが、既に満室だった。せめてもとランチビュッフェを食べたが、うーん、期待外れだったかなぁ。普通のビュッフェ。宿泊しないと本当の良さは味わえないのかもね。

ここでタクは初めてのドンデスタエルバニョ。5時間もったねぇ。持たせたねぇ。その精神力に感服!

遺跡の前にはストリートドッグがわんさかいる。ワカチナのストリートドッグと同じように、ここの犬たちも穏やかで多くの観光客など我関せずの風情。人は犬に構うでもなく、犬も人に媚びるでもなく、お互いに淡々と過ごしている。

食後外に出てみると、帰りのバスを待つ長蛇の列。ペルーレイルに間に合うのかと青くなったが、どんどんバスが来るので余裕を持ってホテルに帰ることができた。ふと斜面を見下ろすと、ペットボトルやビニール袋が沢山落ちてるのが見えた。東洋人(日本人じゃないよ)がたばこを吸ってゴミもポイ捨てしてる。馬鹿野郎だ!残念で悲しい。

発車時刻までホテルのロビーでお茶を飲んで休憩。

再びオリャンタイタンボまでペルーレイルに乗車。今回はエクスペディションというエコノミータイプの列車で、全て進行方向に座席が向いているとガイドブックには書いていたが、ビスタドームと同じ向かい合わせの4人席だった。しかし今回はペルー人の屈強なお兄さんが前に二人で会話することもなく、熟睡できたポコ&タク。

16時31分オリャンタイタンボ着。マチュピチュのホテルでタクシーはクスコ往きだからモトに乗ったらいいと教えてもらったが、一台もモトはいない。仕方がないのでホテルまで1㎞ほど歩くことにした。

これがモト。遺跡近くにはたくさんいたんだけど…
乗ってみたかったなぁ

「Hotel Miranda(ホテルミランダ)」(今は「Sol Miranda」(ソル ミランダ)という名前になってるみたい)(1泊約6,000円/1部屋)
ホテル ミランダ(ソル ミランダ)

オーナーはデンマーク人で、ホテルというよりもアットホームなペンションという感じ。オーナーは合気道をやってたとか、奥さんがペルー人なのでこちらに来たとか、とてもフレンドリー。ダブルブッキングのためシングルベッド2つの小さな部屋しかないので、他のホテルを紹介しようかと言われたが、ここでOKと言ってしまったことを後に後悔することになる。そして翌日のクスコまでのタクシーを45ドルで予約する。
部屋は地下にあり、確かに小さいけど可愛らしいお花も飾ってくれてて清潔そうなので荷をほどく。ところが、シャワー&トイレルームが水浸し。スタッフの女性に言ったらタオルを持ってきてくれた。でもしばらくするとタオルもびしょびしょ。どうやら洗面台の水道から水が漏れているみたい。荷物もほどいたし、一晩ここで過ごすしかないとあきらめて、街を散策することにした。

ここはオリャンタイタンボ遺跡からすぐそばだけど、既に閉まっていたので下から見上げるのみ。
この時間でも開いてたチョコレート博物館に立ち寄る。博物館?ただのチョコレート屋さんのような気もするが…だって、5メートル程の棚にチョコレートの原料やチョコレートが並んでるだけだだったんだもん。そこで何故かあれよあれよという間に子ども達に取り囲まれる。20人以上いたかな?
「チノ?(中国人)」
「ハポネス!(日本人)」
「えー!!!!日本人初めて見たーーーーー!さわろう、さわろう!」
な、なんかこれ、もしかしてアブナイ?子ども達が居なくなると共にお財布もなくなってるって、アレ?
子ども達は無邪気に「一緒に写真撮ってもいい?」と自分たちのスマホを次々に取り出す。
お店のお姉さんはポコたちに「あはは、お金取ったらいいよ、ひとり1ドルね。」
愉しくはあったが、長居するのは不安だったので、記念撮影後にすぐに子ども達とはバイバイ。

後で確認したが、貴重品は全て無事だったよ。疑ってごめんねーm(__)m

土産物屋も既に閉店

マチュピチュパワーのお陰か、タクのドンデスタエルバニョは間隔が空いてきたので、無謀かもと思いながらピザを注文。蜂蜜入りオレンジジュースがこの上なく美味しい。

マチュピチュパワーと言えば、今日はタクが時計を見る度に7:00、9:00、11:00、2:00とジャストなんだそうだ。タクの目が少年のように輝いてる(笑)

ちゃんと石窯で本格的に焼いてくれるの。美味しかったよー。

この後、近くの広場から音楽が聞こえてきた。標高2800mというのにステージの上で男女が激しく歌い踊ってるよー!!ステージ前では観衆も踊ってる踊ってる。凄いわー!
日本でいう的屋みたいな地元の人達が露店を出していたが、強靭な腸を持つポコでも流石にそれらを食べる勇気はなかった。ちょっと心残りではある(^_^;)

民族衣装に身を包んだ人たちがたくさん
独特の雰囲気に興味津々ポコ

今日はなんと、20,000歩も歩いてたよ!その割に脚にダメージがきてなかったのは、着圧ソックスのお陰かも。

明日はクスコにちょこっと寄ってリマに戻る予定。

ホテルに帰ってセルフサービスのコカ茶を飲んでおやすみなさい。

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