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11月5日、今日はタクシーを使って昼間は市内観光、夜はタンゴショーに行く予定。
流しのタクシーを拾った。乗ってから気づいたが、助手席の後ろにプロフィールを書いたボードがない。車は古くてとても綺麗とはいえない。ドライバーのおじさんも小さくて(関係ないか…)ちょっとよれ気味(笑)微かな不安はあったが、
「エル アテネオまで」。ガイドブックにもよく載ってる有名な本屋さんだから、そう言えば連れて行ってもらえると思ってた。ところが…
「知らない、それはどこだ?」
「え~~~!!!」 ガイドブックの写真を見せるが、知らないと言う。住所を告げるとわかったみたいで出発。ところが…
「ここだよ。」
「いや、違うでしょ。」
「いや、その住所はここだ!これが本屋だ!」
「どう見てもこの建物は違うでしょ。」
「いや、ここだ!」
タクシーのおじさんが言い張るので仕方なく言われたところで降りた。目の前の建物はアテネオじゃない、しかもどう見ても本屋でもないよなぁ。そもそも番地が違うじゃないか。おじさん、めんどくさくなってここで降ろしたんだろうなぁ。きっと出稼ぎおじさんでまだブエノスのことをよく知らないんだろうなぁ。とポコ&タクはぼやきながら番地をたどってアテネオ探し。
道すがら下着屋さん発見!タクのパンツを買おうとお店に入ってみた。女性用のヒラヒラスケスケカラフルな物がずらーっと並んでいる。お店の人に男性用のシンプルな物が欲しいと言うと、奥から紙の箱を出してきた。その中に普通のボクサータイプのパンツが雑然と入っている。そこから2つばかりチョイス。タクによるとビシッとして履き心地がいいそうだ。ポコもシンプルなのを頼んでみると、やはり奥から紙の箱を出してきた。そこからお店のお兄さんおすすめの2つをチョイス。後で履いてみると、これまたハイレグ(^_^;) ハイレグがノーマルバージョンなのかも(笑) 日本と違って、セクシーなものは前面に、実用的なものは奥に、なのかなぁ。
番地が飛んでるからなかなか辿り着けない。
しばらく歩き回ってようやく見つけた!
El Ateneo Grand Splendid(エル アテネオ)
ここは1917年に建設されたGrand Splendid(グランドスプレンディッド)劇場をリノベした本屋さん。
「世界で2番目に美しい本屋」と言われている。確かに美しい♥そして、またそのネーミングにそそられるよねぇ。
因みに1番はオランダのドミニカ教会をリノベしたSelexyz Dominicanen(セレクサイズ・ドミニカネン)。(イギリスのガーディアン紙の2008年のランキングによる)
中身はいたって普通の本屋さん。
ただ、12万点もの書籍を揃えていて、ブエノス、いや南米の中で最も大きな本屋さんと言われている。
カーテンの向こう側がカフェになってるの。
昔の舞台上にあるそのカフェでブランチを。昨夜Sさん夫人のNさんが教えてくれたトスターダを注文。ハム&チーズのホットサンドみたいなもの。これが美味しい!大のお気に入りになってしまった。
腹ごしらえも済んだところで、1㎞程北にあるレコレータ墓地まで歩いていくことにした。
途中で見かけたペットシッター。
犬たちのなんとお行儀のよいこと!
レコレータ墓地は1882年に開設された。ブエノスきっての高級住宅地の中にあり、富裕層中の富裕層がここで眠っている。権力と富の象徴と言われているお墓には見事な彫刻や装飾が施されている。様々な建築様式を見ることができるので、その方面の人達には最高の場所なんだそうだ。学術的なことはわからなくても、想像以上に豪華で手の込んだお墓群に圧倒されること間違いなし。
これ全部お墓!!
Cementerio de la Recoleta(レコレータ墓地)
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g312741-d311775-Reviews-Recoleta-Buenos_Aires_Capital_Federal_District.html
エビータ(エバペロン)のお墓にだけは今もたくさんの花が供えられてた。
暑いっ!半袖で歩いていても汗ばむほどに暑い。レコレータ墓地の前のなんてことない普通のお店でコーラを飲んでしばし休憩。生き返った~。
その後は夕方までショッピングターイム!タクシーで、サンマルティン広場前のSさんに教えてもらった革製品のお店に向かう。このドライバーは一見怖そうだったけど、実は気さくなおじさんだった。ポコの片言スペイン語にもにこやかに付き合ってくれて、自分はブエノスで生まれ育ったと教えてくれた。すかさずタクが「ポルテーニョ?」というととっても嬉しそうに「そうそう、ポルテーニョだ!」と。益々和やかな雰囲気に。そう、これは助手席の後ろにはプロフィールボードがかかってるタクシーだ。朝の出稼ぎ(?)おじさんタクシーとは明らかに違う。真偽の程はわからないけど、勝手に確信。プロフィールボードの有無は大事だ!?
「Flenkel’s Leather world」主に革製品を扱っているお店で英語が通じる。
ポコが黒と黄色のジャケットを試着してたら、店員さん3人が絶対黄色がいいと言う。派手だし目立つし、日本じゃ絶対選ばない色だよ~。でも段々その気になってきて、買っちゃった(^_^;)そういえばR先生が言ってたなぁ。アルゼンチンでは地味な格好をしてる娘に母親が「なんでそんな恰好をするの?もっとスカートを短くしなさい。」と注意するって。注目を集めるのは恥ずかしいことじゃなく、いいことなんだって。派手な、注目を集めるという意味のllamativa(ジャマティーバ)はポジティブな言葉らしい。文化の違いって面白い!
カルピンチョ(カピバラ)の手袋も暖かくてお勧めと言われたけど、あの可愛らしいカピバラさんかと思うと二の足を踏んでしまった。後で調べると、カルピンチョ製品は軽くて暖かくてしかも水洗いができる優れものだとか。惜しいことをした…でもカピバラさんだしなぁ(^_^;)
結局タクは黒の革ジャン(約3万円)、ポコは黄色の革ジャケット(約3万円)と鞄(約1万円)を購入。凡そ日本価格の1/3くらいのような気がする。
戦利品とタク。
フロリダ通りへ。
今日も「カンビオ、カンビオ~」の闇両替の声があちこちから聞こえてくるが、素通りして通り沿いの両替所へ。窓口のお兄さんが
「全部でいくら?」
え?数えてないぞ(^_^;)
「わからない。Trust you ~!!」
お兄さん、大爆笑(^_^;) なんて甘ちゃんなハポネス(日本人)(^_^;)(^_^;)
お兄さんは日本が大好きで今日本語の勉強をしているらしい。今はまだお金がないけどいつか日本に行きたいんだって。いい奴だよきっと。お兄さん、信じてるよ~。
通りの男性用ディスプレイは殆ど小粋なシャツとパンツ姿。ブエノスっ子のメインスタイルなのかな?タクも赤と白のストライプのシャツ(約1万円)を購入。さりげないけど小さめの襟がついたこのシャツはタクのお気に入りの一枚となった。ポコ&タクはこれをポルテーニョシャツと呼んでいる。ポコもTシャツ(約700円)の白と黒を2枚購入。この値段なのに襟の空き具合やシルエットが抜群!何度選択しても変わらぬ品質。で、これもポコのお気に入り~。ブエノスは聞いていた通り、いやそれ以上にお洒落な街だった。
戦利品と共にホテルに一旦引き上げ、夜のタンゴショーまで休むことにした。
タンゴショーのドレスコードはスマートカジュアルって書いてある。スマートカジュアルって何?ってところから始まるポコ&タク。フムフム…タンクトップやTシャツに短パンのような恰好はNGで、要するにちょっとお洒落な普段着、よそ行き着ってことみたい。そこでタクはジャケット着用、ポコはワンピースで行くことにした。
ディナー付きタンゴショー(送迎付き)は日本からエクスペディアを通して申し込んだもの。本当にこのホテルまで約束の8時にちゃんと迎えに来てくれるのか不安を感じながらロビーで待つ。
きた~!!!ほんとに時間通りにきたよ!ちゃんと来て驚くのも変だよね(笑)でも何度も書くが、南米では約束や時間にルーズだとインプットされてきたので、予定通り物事が運ぶとびっくりしちゃう。強面のおじさんがにっこり笑うとすごーく優しく見えるような…
ワンボックスカーにいそいそと乗り込む。これから5軒のホテルを回りお客さんを拾っていくらしい。タンゴ会場「Cafe de los Angelitos(カフェ・デ・ロス・アンヘリトス)」に着いたのは9時。1時間も乗ってたの???
まあ、お陰でライトアップされたオベリスクも見ることができたしね。
オベリスクとは元々古代エジプトの神殿等に建てられた記念碑で、ローマ帝国がエジプトに侵攻した際戦利品として持ち帰り各地に飾られたらしい。でもここブエノスアイレスのオベリスクは、1936年5月に建国400年を記念して建てられた物。高さ67メートル。世界でいちばん広いと言われている(片側8車線、両方で16車線もある!)7月9日通りにある。ここで面白い話を聞いたの。2005年の世界エイズデーの時、このオベリスクがピンクのコンドームに扮したそうだ。流石、ザ南米!
カフェに着いた頃には既に満席で、皆さんもうお食事中。
あれ? ジャケット着てる人もいたけど、タンクトップやスウェットの人もいるよ。観光客が殆どだからドレスコードなんてあってないような感じなのかもね。悩んで損したなぁ…
でもって、今日もお肉!!!!
まあ、タンゴショーがメインなので料理は特筆することもなく、ただただ大きなステーキを食べました!って感じ。
もちろん完食だけどね(^_^;)
ポコのデザート、クリームブリュレ。
タクのデザート、アイスクリーム。
お腹大丈夫か?
タンゴショーはというと、それはそれは素晴らしかった!優美で妖艶で息をのむほどの迫力。演出も凝っていて飽きることがない。写真もビデオも撮り放題なの。ポコもタクも主にビデオで撮ってしまったので掲載できる写真が少なくてごめんなさい。
10時頃から始まり、ショーが終わったのは午前0時時近く。
帰りは来た時と同じ車を探して乗車。違う車に乗ったら大変なことになるとこだが、車体に番号がふってあるのでそこはご心配なく。他にもいろんなタンゴショーがあるみたいだけど、R先生おススメの「Cafe de los Angelitos」で期待以上の素晴らしい夜を過ごせた。
ホテルに戻ったのは深夜1時近く。
ブエノスの夜は長い…
明日は郊外のエスタンシアへ。
おやすみなさーい。
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